本インタビューは発達ゆるやかちゃんを育てるママに初潮を迎えたときの様子や、迎える前後のことについてお聞きします🎤
普段は話題にしないようなデリケートなことをお聞きするため、完全匿名での公開となります。
ご協力下さったママさん
ありがとうございました^^

①初潮が来た!編
お子さんは境界知能のADHDで、特別支援学級に通っています。
初潮が来てから3回くらいの生理を経験して
ナプキン交換は1人でできるようになったとのことです^^
現在は経血量に応じたナプキン選びのサポートのみ、ママがお手伝いしているそうです。
いつ?
小学6年生の夏休み中でした。
ちょうど学校の合宿の1週間前でした。
合宿では宿泊をせずに、
夜お風呂の前に迎えに行きました。
どこで?
夏休み中だったので自宅です。
トイレに行った娘に呼ばれて行ったら
下着が汚れていました。
どんな様子だった?
普段からトイレのあとのふき取りが不十分で
下着が汚れていることがあって、
その時も汚れに気付いたものの、便汚れかと思ったようです。
いつもよりたくさん汚れていたので動揺して、
わたし(ママ)を呼んだみたいです。
以前からママのトイレに付いてくることがあり、
ママの生理ケアを見ていたので
その後は「生理が来た」とすんなり理解したようでした。
②初潮を迎える前のこと編
変化はあった?
小学校4年生くらいから
胸が膨らんできたなと思ったら、みるみる大きくなって、女性らしい身体になってきました。
何か準備してた?
【ママの生理ケアを見せて解説】
普段からママのトイレによくついて来ていて
生理ケアをちらちらと見ている様子だったので
「ママ生理になったわ」
「だからお腹痛かったんやね」
など、それとなく『生理』の話を独り言のように言いました。
また、ナプキン交換の手順なんかも、
「これを剥がして・・」
「くるくる巻いて・・」
「ゴミ箱に捨てる」
のように、自分がしていることを敢えて声に出して、聞かせていました。
このおかげか、
生理ケアについての知識は備わっていったように思います。
【おりものシートの使用】
体質的におりものが多い子だったので
生理が始まる前、3年生の頃からおりものシートを使っていました。
この時に使っていたのは
吸水用の少し大きめサイズのものだったので、ナプキンへの移行がスムーズだったのかもしれません。
生理ケアの練習という考えではありませんでしたが
結果的に良かったと思います。
③初潮を迎えた後のこと編
普段は穏やかで、おっとりとしたやさしいお子さん。
でも生理前はイライラしやすくなったり
口が悪くなることも。
思春期でもありますもんね。
工夫していること
【どこにでも生理用品】
いつ生理になっても大丈夫なように
通学用リュックや教室など、どこにでも生理用品があるような状態にしています。
下着の形はボクサーや浅いショーツタイプ、深めなど
綿やポリエステル、ナイロンなど3種類ほど別々の物を用意して
好みや使いやすさを確認しました。
【下着もスカートも黒!】
生理になったら生理用、といっても
普通の綿のショーツですが
・色は黒
・ボクサータイプ
など、普段の下着とは一目で違いの分かるものにしています。
モレても嫌な思いをしないように
汚れが目立たない黒にしています。
ちなみに生理用の防水ショーツは
シャカシャカする履き心地を嫌がったので、使っていません。
【トイレにカレンダー】
自分で生理周期を管理することは難しいですが
カレンダーを見て
「そろそろやね」
などの声掛けに役立てています。
【生理痛にはカイロ】
薬嫌いで鎮痛剤は飲みたがらないので
生理痛にはお腹にカイロを貼っています。
【経血モレで汚れた服を見せる】
家でゴロゴロ寝転んだりしているとき
普通サイズのナプキンだと漏れてしまうことが💦
そんな時は
「こんな風に汚れちゃうから~」と実物を見せて
モレないように、
ゴロゴロするときは大き目のナプキンにしようね、など経血量に合わせたナプキンを選ぶことを伝えています。
また実際に汚れたらどうするのかも、この時伝えています。
【指導的に言わない】
生理だからこうしなさい!みたいに
指導的に言うと
「もういい!」となるので
独り言のようにナレーションのように
聞こえるように伝えています。
横目で見てたりするので、「聞いてるな」と。
困ったこと
【最初はつきっきり💦】
経血のついたナプキンを触るのを嫌がるので
最初の頃は
「ママやって!」と付きっ切りでした。
【学校でナプキンを変えない💦】
経血のついたナプキンを触るのがとにかく嫌なようで
学校でナプキンを変えようとしません。
そのため学校には夜用ナプキンを着けていって
帰宅後すぐに交換するように声掛けをしています。
【ナプキンを丸めて捨てるのが難しい💦】
使い終わったナプキンを丸めて捨てるのは難しいです。
新しいナプキンの包みにくるんで捨てることはもっと難しいです。
【経血量に合わせたナプキン選び💦】
ナプキンのサイズは量によって変えられるように
いくつか用意していますが
自分で適切なサイズのものを選ぶのは難しく、そこはサポートしています。
【羽つきナプキンをうまく使えない💦】
生理が始まってすぐの頃は特に
羽をうまく扱えませんでした。
ボクサータイプのショーツを使用することもあって
昼用は羽なしを使用しています。
【親子バトル💦】
とにかく本人が
「これはダメだ」と思えるようになるまで
とことん声掛けしました・・
今から思えば、
あんなに声を荒げなくても・・
と後悔もしますが、そのときはとにかく必死で。
大声で親子げんかはしょっちゅうでした・・
とっても大切なオマケ♡
将来のために!
とっても大切な取り組みをされていたのでご紹介します♪
①下着は自分で洗う!
汚れのついた下着を平気ではいて
本人が恥ずかしい思いをしないように。
とにかく自分でやらせました。
放置して異臭がしても、とにかく自分で。
放置したら臭う
ママはやってくれない
本人がこれを理解するまで
心を鬼にして徹底しました。
そのうち、放置して臭ったものはゴム手袋をして
香りのいいボディソープを使って洗うと臭くない!と自分で打開策を見つけ、自分でやるようになりました。
②性教育は日常の中で!
「その座り方はパンツ見えるよ」
「そう座るときはスカート持って」
家の中でとにかく注意しました。
バスに乗る時など、外でパンツが見えていても
誰も注意してくれないし、危ないからです。
③ホスト問題対策!
発達の特性上
年の近い異性にやさしくされる経験がほとんどないと思うので・・
ホストのように優しく接してくれる人にすぐ付いて行ってしまうのではないかと心配なんです。
だから
家の中で「ホスト対策ロールプレイ」をやってます笑
娘が客役、自分がホスト役。
「○○ちゃん、かわいいねぇ。ご飯食べに行こうよ。」
って言われて一緒に行ったら、
「お金は全部出してね。お金がなかったら、借金してね」
って言われて、
おじさんのお酒の席に付き合わなきゃいけないんだよ、
などと言って本人が
「気持ち悪い~」と言うような方向に持って行きます。
本人に教訓的なことを言うのではなく、
自分がニュースの感想を声に出して言うようにして、
本人の耳にそれとなく入るようにします。
ここでも指導的にならないように工夫しています。
時にはクイズも。
すきぴ(好きな人)から、
「○○ちゃん、大好きだよ」のあとに
①いいバイトあるから一緒にやろう
②いいバイト見つけたから、○○ちゃんやったら?
③いいバイト見つけて今はそれを頑張りたいから、待っててね
って言われたら、どれ選ぶ???
本人に選ばせ、
なぜそれを選んだか考えさせてみます。
今すぐ分からなくても、
いつか気づいて理解してくれるかなと期待しています。
優しいだけでなく、
あなたの気持ちを大事にしてくれる人が本当にあなたのことを大切にしてくれる人だよ、ということを伝えています
これからママにメッセージをどうぞ♪
子どもの変化をニコニコと受け止めて
「大丈夫」と声を掛けてあげて^^
お母さん自身が怖がらなくても大丈夫。
生理はふつうの事。
それぞれのペースでできるようになる!
サニトリのワンポイント

「将来」を見据えた愛あふれる関わりがほんとにステキ!
愛情をたっぷり注いで
親子で変化を乗り越えてきたんだね。
その時はしんどいことがたくさんあっても
やっぱり「成長」って喜ばしいものなんだと気付かせてもらった♡
  
  
  
  
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